日本精神病理学会 第42回大会

会長挨拶

古茶 大樹(聖マリアンナ医科大学神経精神科学教室 教授)

 精神病理学はたいへん裾野の広い学問ですが、日々の臨床に最も深いつながりがあるのが精神障害の診断です。精神病理学なくして、精神障害の診断分類、個々の概念の定義は成立しません。不思議なことに、学会の歴史を振り返ってみると、これらについてしっかりと議論されたことがないように思えます。本大会では、ここにスポットライトを当てたいと思います。
 身体医学では、最新のものこそが最高水準と理解されていますが、精神医学の場合はそうとも言えません。クレペリン、ヤスパース、シュナイダーといった偉大な先達の築き上げた診断・分類学の思想は、現在のそれの礎をなすものですし、今日でもヤスパースの了解をはじめ、多くの歴史的概念の再検討がこの学会でもなされています。その一方で、昔は取り上げられることのなかった、新しい時代の波もまたあります。テーマを「精神病理学と精神医学史とのつながり」としましたが、ここには精神病理学には歴史的な視点を欠くことができないというメッセージが込められています。
 二つのシンポジウムは診断分類と主要な精神障害の概念を歴史的見地から振り返ろうとするものです。会長講演で伝統的精神医学の思想を取り上げ、シンポジウム1では、今日の代表的な二つの国際的分類体系であるDSM-5とICD-11を詳しく検討します。単なる内容紹介ではなく、それぞれの体系が、今日そのような形で出来上がった歴史的背景を踏まえた発表を期待しています。討論の時間も設けますので、ぜひ皆さんのご意見もお聞かせください。本学会が、今日の国際的分類体系についてどのような見解を持っているのか、意見の集約までは難しいかもしれませんが、学会としての議論を記録に残しましょう。これもまた新たな歴史の一ページとなるものと思っています。シンポジウム1を総論的内容とするならば、シンポジウム2は、各論になります。主要な精神障害の類型は理念型として提唱されているものです。同じ病名でも、それは時代ごとに定義が違っています。個々の概念について、現在に至るまでの歴史的変遷を検討し、できればその未来を予測してもらいたいと考えています。
 二つの特別講演は精神医学史学会の重鎮お二人をお招きしました。松下正明先生にはKahlbaum, Wernicke, Kraepelinにとって精神障害を分類することにどのような意味があったのかをお話しいただきます。まさに本大会のテーマとシンポジウムに沿ったものです。昨年は、呉秀三が私宅監置の実態報告(『精神病者私宅監置ノ実況及ビ其統計的観察』)をして100年の節目にあたり、ドキュメンタリー映画「夜明け前−呉秀三と無名の精神障害者の100年」が公開されました。岡田靖雄先生には、その呉秀三についてお話をしていただきます。会期中にこの映画も上演する予定です。
 シンポジウム、特別講演、映画上映、いずれも精神病理学を専門としない方にとってもわかりやすく興味を持っていただける内容となっています。本学会員だけでなく、多くの方々のご参加を心からお待ちしております。

開催概要

学会名 日本精神病理学会 第42回大会
Japanese Society of Psychopathology
学会テーマ 精神病理学と精神医学史とのつながり
会期 2019年10月11日(金曜日)・12日(土曜日)
会場 学術総合センター
〒101-8430 東京都千代田区一ツ橋 2-1-2
会長 古茶 大樹(聖マリアンナ医科大学神経精神科学教室 教授)

学術大会事務局

聖マリアンナ医科大学神経精神科学教室
〒216-8511 川崎市宮前区菅生2-16-1
TEL:044-977-8111 FAX:044-976-3341

運営事務局

株式会社サンプラネット メディカルコンベンション事業部
〒112-0012 東京都文京区大塚3-5-10 住友成泉小石川ビル6階
TEL:03-5940-2614 FAX:03-3942-6396
E-mail:pspa42@sunpla-mcv.com

演題募集

一般演題を募集いたします。多数の演題のご応募をお待ちいたしております。

応募資格

演者は(筆頭演者、共同演者ともに)本学会会員に限ります。非会員の方は、大会までに入会手続きをお済ませ下さい。なお、入会申し込みが直前になりますと、資格審査と認定に時間的余裕がなく事務手続きに支障をきたすことがありますので、ご注意下さい。

演題募集期間

2019年3月13日(水曜日)~6月19日(水曜日)正午まで

抄録の作成方法

下記より抄録原稿テンプレート(Microsoft Word)をダウンロードのうえ、必要事項をご記入ください。

  • 演題名は全角50文字以内としてください。
  • 抄録本文は全角800文字以内としてください。
  • 筆頭演者は発表者としてください。
  • 演者数は筆頭演者を含めて10名までとしてください。
  • 所属機関は5施設までとしてください。
  • 図表、画像は使用できません。
  • 抄録のフォントや体裁については運営事務局にご一任ください。

抄録原稿テンプレート(Microsoft Word)

抄録の登録方法

  • 抄録はメールでのみ受付いたします。
  • 抄録原稿テンプレートを用いて作成した抄録を下記の要領で添付ファイルにてお送りください。

メール送信要領

●メール件名

42精神病理学会 演題応募

●メール本文

応募者氏名:
応募者所属:
応募者住所:「勤務先」もしくは「自宅」
電話番号:(日中連絡可能な番号)
その他/備考:

●添付ファイル名

【筆頭演者名.docx(例:東京太郎.docx)】

●送付先

日本精神病理学会 第42回大会 運営事務局 演題応募係
E-mail:pspa42-endai@sunpla-mcv.com

登録後の抄録に修正がある場合は、修正した抄録ファイルを上記送付先へお送りください。
その際、ファイル名は【筆頭演者名_修正●月●日.doc】としてください。ただし、募集期間内のみの受付となります。募集期間後の変更は一切お受けすることができませんのでご了承ください。

受領通知

受領後、自動返信メールをお送りいたします。
24時間以内にメールが届かない場合は、お手数ですが運営事務局までご連絡ください。

注意事項

  1. 必要がある場合に限り、利益相反(COI)について申告してください。
  2. 事例提示において個人が特定されないように配慮してください。

演題の採否について

一般演題の採否、発表日時、会場等は第42回大会事務局で決定いたします。
採否および発表日時については、8月頃に応募時のメールアドレスに通知します。

演題登録についてのお問合せ先

日本精神病理学会 第42回大会 運営事務局
株式会社サンプラネット メディカルコンベンション事業部
〒112-0012 東京都文京区大塚3-5-10 住友成泉小石川ビル6F
TEL:03-5940-2614
E-mail:pspa42@sunpla-mcv.com
上記アドレスにメールする際は、件名に「42精神病理学会 演題問合せ」と明記してください。

日程表・プログラム

準備中

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座長・演者の方へ

準備中

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〒101-8430 東京都千代田区一ツ橋 2-1-2

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